足腰立たなくなるまで飲みたいなら電気ブランがお勧め

電気ブランの飲み方

 

電気ブランは、よく冷やしてストレートで飲むのが基本とされています。神谷バーに行って電気ブランを注文すると、口直しの氷水が入ったグラスも一緒に出されてきます。

 

 

この神谷バーでは、生ビールをチェイサーにして電気ブランと交互に飲むことを推奨しているようであり、実際に通と呼ばれている人たちはそうやって電気ブランを飲んでいるようです。

 

 

電気ブランは暖か味のある琥珀色をしており、カクテルのベースとしてブランデーが使われ、その他ジン、ワインキュラソー、薬草などがブレンドされているため、ほんのりとした甘味があります。そのために、電気ブランは発売当時から非常に人気があったようです。

 

 

大正時代では、浅草六区で活動写真を見た後にその興奮を胸にしながら一杯十銭の電気ブランを一~二杯飲むのが、一般の庶民にとって最高の楽しみであったようです。その頃から神谷バーは下町の社交場として賑わいを見せていたようです。

 

 

現在でも、浅草近辺に住む人たちや仕事帰りの人たちが、若い人たちから年配の人たちまで、電気ブランのグラスを片手に、笑ったり、語り合ったりと、一日の終わりを心ゆくまで楽しんでいるわけなのです。

 

 

こういった和やかな光景は、明治から大正、昭和、平成と、時代が移り変わっていっても変わらずに残っているものなのです。電気ブランは、人の心の中に生き続けるお酒なのです。