電気ブランとは
電気ブランとは、東京浅草にある神谷バーの創業者である神谷伝兵衛によって作られたお酒のことです。
基本的には、ブランデーをベースとしたカクテルであり、ブランデーの他に、ジンやワイン、キュラソー、そして薬草などが配合されているようです。ただし、実際に使用されている材料の詳細や、その配合の割合などのついては現在でも秘伝となっており、現在でも製造元だけの秘密とされているのです。
電気ブランは神谷バーに行けばもちろん飲むことができますし、神谷伝兵衛が創設した合同酒精株式会社が醸造と販売を行っているため、普通に酒屋などでも購入することができます。
電気ブランが作られた当初は、アルコール度数が45度でしたが、現在のものは30度の「電気ブラン」と40度の「電気ブランオールド」の2種類となっています。
何故、お酒であるのに電気という言葉が使われているのかというと、電気ブランが作られたのは明治時代であり、その当時は新しいものやハイカラなものには電気という言葉を頭につけることが流行っていたからです。まだ電気そのものが珍しい時代でもあったために、電気と名のつく商品は注目を集めやすかったわけなのです。
電気ブランは、最初は「電気ブランデー」という名称で販売されたようですが、厳密にはブランデーではないことから、その後に「電気ブラン」という名称に変更されたようです。